【整備工場の面談はもう古い!?】REAL店長が教える“本音を引き出す”対話術4選
2025.10.20
こんにちは!
REAL店長の金谷です。
今日は整備工場の現場で避けて通れないテーマ、
**「スタッフの本音をどう引き出すか?」**についてお話しします。
なぜ“面談”では本音が出てこないのか?
多くの整備工場では、定期的に「面談」が行われていますよね。
でも、こんな会話になっていませんか?
「何か困ったことある?」
「仕事はどう?」
「不満はない?」
… 実は、これでは本音は出てきません。
なぜならスタッフは心の中でこう思っています👇
「何を話したらいいか分からない」
「言ってもどうせ変わらない」
「本音を言ったら評価が下がるかも」
つまり、“安心して話せる空気”がないんです。
形式的な面談ではなく、**「対話」**に変えないと、本音は絶対に出てきません。
REAL店長流! 本音を引き出す4つの対話術🔥
ここからは、私が実際に現場でやって効果を感じている
4つのポイントを紹介します。
✅ ① 場所を変える
まず意外と大事なのが「話す場所」です。
会議室で面談すると、どうしても堅苦しくなる。
そこで私はあえて――
作業後にピットで軽く立ち話
休憩室でコーヒー片手に雑談
帰り際の駐車場で「今日どうだった?」と一言
こんな“自然な環境”を選びます。
場所を変えるだけで、表情も会話のトーンも全然違う。
人は「リラックスしてるとき」にこそ本音を話すんです。
✅ ② 質問を“具体的に”する
次に意識しているのは、「どう?」ではなく「どこ?」と聞くこと。
曖昧な質問では答えにくいので、
私はこんな聞き方をしています👇
💬 現場で実際に使える質問例
「今日の作業で、一番時間がかかったところはどこ?」
「最近、作業してて“これ効率悪いな”って感じたことある?」
「道具や設備で、もうちょっとこうだったら助かるなって思うことある?」
「今のチームの雰囲気、どう感じてる?」
「最近“うまくできたな”って思った仕事ってどんな時?」
「もっと任せてもらいたい仕事とか、挑戦したい作業ある?」
「自分が店長だったら、どこを変えたいと思う?」
こういう質問だと、「実はここがやりづらくて…」
「こうした方が早いと思うんですよね」と、
スタッフの“リアルな声”がどんどん出てきます。
本音は「具体的な質問」からしか出てこない。
✅ ③ 否定せずに受け止める
せっかく本音を話してくれたのに、
「それは違う」「そんな考え方はダメだよ」
と言ってしまうと、一瞬でシャットアウトされます。
大事なのは、まず**「そうなんだ」「なるほどね」**と受け止めること。
否定を我慢して受け止めるだけで、
「この人なら話しても大丈夫だ」と信頼が生まれます。
本音は、“安心”の上にしか咲かない。
✅ ④ 自分の失敗談を先に話す
一番効果があるのがコレ。
**「上司が先に失敗談を話す」**ことです。
私もよく、こう切り出します👇
「実は俺も新人の頃、オイルキャップ閉め忘れたことあるんよ(笑)」
すると相手も笑ってくれて、
「店長でもそんなことあるんですね!」
「実は僕も先週、○○で焦りました…」
と本音がポロッと出てきます。
人は“完璧な上司”より、“人間味のある上司”に心を開く。
失敗談は、最高のコミュニケーションツールです。
対話は「聞く」より「一緒に考える」
本音を引き出すコツは、
**“話を聞く”ではなく“一緒に考える”**姿勢を持つこと。
たとえば、こんな感じです👇
「そうなんや、それってどうしたら良くなると思う?」
「じゃあ一緒にやってみようか?」
この一言があるだけで、
スタッフは「聞いてくれた」から「信頼できる人」に変わります。
上司は“評価する人”ではなく、“伴走する人”であるべき。
これが、REAL店長流の「対話」です。
現場で実際にあったエピソード
ある若手スタッフが「最近ちょっと気持ちが乗らない」と言ってきました。
普通なら「なんで?」と詰めたくなるところですが、
私は「わかる、その気持ち。 俺も昔そんな時期あった」と返しました。
すると彼は、
「実は最近ミスが続いてて、自信がなくなってました」と本音を話してくれたんです。
そこから作業の割り振りを少し変えて、
声かけを増やしただけで、彼の表情がみるみる明るくなりました。
本音は“責める姿勢”ではなく、“寄り添う姿勢”から生まれる。
本音を話せる職場が「辞めない工場」をつくる
スタッフが安心して本音を言えるようになると、
現場は確実に変わります。
ミスを隠さなくなる
チームで助け合うようになる
笑顔が増える
そして結果的に、
「辞めない」「定着する」職場ができあがります。
AIやDXも大切ですが、
最後に現場を動かすのは“人の気持ち”です。
まとめ|“面談”ではなく“対話”を育てよう
面談は「評価の場」ではなく、「信頼を深める時間」。
形式よりも“共感”。
説得よりも“共有”。
本音を話せる職場こそが、
整備士が長く働ける、強い工場の条件です。
今日のコーヒータイムでも、
ぜひ「一言声かけてみる」ことから始めてみてください☕️
💬 REAL店長から一言
整備工場の課題は“人”に始まり、“人”で終わる。
AIもDXも、使うのは人。
だからこそ「対話」が大事なんです。
みんなが笑顔で働ける工場を、一緒につくっていきましょう🔥