EVが増えたら、整備工場は終わる?
2026.08.27

「EVが増えたら、整備工場はもう終わりだよな…」
最近、こんな声を現場でよく耳にします。
オイル交換が減る、部品点数も少ない、整備士の仕事がなくなる。
確かに、不安になる気持ちはよくわかります。
でも、私ははっきり言います。終わる工場と、むしろ伸びる工場は、もう分かれ始めています。
「EV=整備がいらない」は、本当か?
まず、一番多い誤解からお話しします。
「EVは壊れない」「整備が不要」というイメージです。
確かに、
・エンジンオイル交換
・プラグ
・タイミングベルト
こうした作業はありません。
でも、だからといって整備がゼロになるわけではない。
EVにも、
・足回り
・ブレーキ
・タイヤ
・冷却系
・電装系
・ソフトウェア更新
は確実に存在します。
むしろEVは、「見えない部分の異常」を説明できない工場ほど、選ばれなくなる
そんな時代に入っています。
EV時代に「消える工場」の共通点
少し厳しい話をします。
EV時代に厳しくなる工場には、共通点があります。
・今まで通りで何とかなると思っている
・「うちはEV少ないから」と先送りしている
・メーカー任せ、ディーラー任せ
・勉強は若い人に任せている
・お客様に“説明する力”を軽視している
こうした工場ほど、気づいた時には「選ばれなくなっていた」という状態になります。
EVの怖さは、「突然仕事がなくなる」ことではありません。
気づかないうちに、仕事が減っていくことです。
逆に、EV時代に「生き残る工場」は何が違うのか
一方で、EVが増えてもまったく慌てていない工場もあります。
そういう工場は、
・EVを「脅威」ではなく「変化」と捉えている
・分からないことを、分からないままにしない
・お客様への説明を、より丁寧にしている
・整備だけでなく「安心」を売っている
つまり、クルマを直す工場から、クルマの不安を解消する工場へ 少しずつ進化しているのです。
私が見た、EV対応で変わった工場の話
実際にあった話です。
ある整備工場さんは、「EVは分からないから触らない」と言っていました。
でも、「このままじゃヤバいよね」
そんな一言をきっかけに、少しずつ動き始めました。
・まずはEVの基礎を学ぶ
・触れない作業も、説明はできるようにする
・診断機や情報の整理
・お客様との会話を見直す
すると不思議なことに、EVユーザーだけでなく、ガソリン車のお客様からの信頼も増えたのです。
理由はシンプル。
「この工場、ちゃんと勉強してる」
そう伝わったからです。
EV時代に本当に求められる整備工場の役割
これからの整備工場に求められるのは、「全部できる工場」ではありません。
・できること
・できないこと
・任せた方がいいこと
これを正直に、分かりやすく伝えられる工場です。
EV時代は、
「知っている=信頼」
「説明できる=選ばれる」
そんな時代です。
EV対応で大切なのは、完璧さより“一歩目”
よく聞かれます。
「EV、どこまで対応すればいいですか?」
私の答えは、いつも同じです。
完璧を目指さなくていい。
でも、止まるのは一番危ない。
・まず知る
・まず整理する
・まず話せるようになる
この一歩があるかどうかで、3年後、5年後の工場の姿は大きく変わります。
EVは、整備工場を終わらせる存在ではない
最後に、これだけは伝えたいです。
EVが増えたから、整備工場が終わるわけではありません。
変わらない工場が、静かに取り残されるだけです。
逆に言えば、今からでも動けば、十分に間に合います。
不安にフタをするのではなく、一緒に整理して、考えて、形にしていく。
それが、私がライカラでやっていることです。
一人で抱え込まなくていい
EVのこと、DXのこと、集客のこと、現場のこと。
「何から手をつけたらいいか分からない」
それは、あなただけではありません。
だからこそ、一人で悩まず、誰かと一緒に考える。
それだけで、景色は変わります。
EV時代に生き残るかどうかは、“今どう向き合うか”で決まります。
もし、少しでも「考えるきっかけになった」
そう感じたなら、いつでも声をかけてください。